快進撃の神髄は、 接客クオリティーと販売時間

快進撃の神髄は、 接客クオリティーと販売時間

プレイグラフさま18年11月号より転載

 

唯一無二のサービスだと自信をもっている「やたい劇場」

 

「独立して、遊技機販社を立ち上げたのが2000年10月。最初は、めちゃくちゃ儲かりました」

こう話すのは、関東で「やたい劇場」や「道の劇・くだもの&やさい劇場」(以下、「やさい劇場」)を運営する、フランチャイズ(以下FC)企業・みなパチの小池宗人社長。

 

そんな小池社長が2011年4月に、ホールの集客に役立ちたいと始めた、インターネットでの広告事業「みなパチ」が失敗。

 

「何もかも、うまくいかなかった」という2015年に、声をかけられたのが、「やたい劇場」のFC展開の話し。

 

遊技機販社ビート・アップが2008年に立ち上げた「やたい劇場」は、「大玉のたこ焼き」6個150円など、その安さと味で、来店客に大好評。

 

当時、九州で着実に導入店を増やしていた。

 

それでも、最初は懐疑的だった小池社長の心を動かしたのは、取引先の声。

 

「無料で来てもらえる屋台がある中、ホールがお金を払って屋台に来てもらうのが、考えられないと思ってい
たのですが、昔からの得意先に『やたい劇場』の概要を説明したところ、『すぐ導入したい』という反応が返って
きました。

その場で3日間開催が決まって…。

FCに加盟せざるを得なくなりました」と苦笑いする。

FC企業の第1号として、立ち上げ当初は、屋台の焼き手不足といった苦労があったというが、寝る間を惜しんで働いた結果、リピート率の高さも相まって、順調に件数が増加。

 

現在、同社の「やたい劇場」「やさい劇場」の月間開催数は、約120。

 

1日13開催できるほど、事業も大きくなっている。

今でも人手には苦労しているが、それでも「スタッフの接客クオリティー」は高いと胸を張る。

 

ホールで「やたい劇場」の準備中に、ふらっと立ち寄ったおじいさんとスタッフが何気ない会話をしたのだが、実は、そのホールのオーナー。

 

あとで「あの屋台、愛想がよくていいな」と言われたとか。

 

そして、小池社長がほかの屋台サービスにはまねできないというのが販売時間の長さ。

 

「遠方のホールの場合、準備は早朝から。夜遅くまで営業し、片付けをして帰ると、深夜になることも。これこそ、唯一無二のサービスだと自信をもっていえます」とキッパリ。

 

味や価格だけではない。これこそが、劇場グループが選ばれる要因といったところだろう。

 

FC企業のない北海道や沖縄県だけでなく、すでにFC展開しているエリアでも、新たな仲間を募
集している劇場グループ。

 

グループの営業業務も請け負っている小池社長は、「グループ全体での導入件数の増加はもちろんですが、接客を含めたクオリティーだけは、絶対に守っていきたい」と意欲を示した。

 

 

プレイグラフさま18年11月号より転載

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